第14回折り紙の科学・数学・教育 研究集会@白山

6/22に開催された折り紙の研究集会に参加しました。
発表一覧はこちら

特に紹介したいのは山本健さんの「折り紙展開図にみられる統計的普遍性について」という発表で、折線で区切られた各領域の大きさ(ピクセル数)を調べ、それらの統計分布を取ると対数正規分布に従う、というもの。
npalでも大量の展開図に含まれる折線の位置や角度の情報を集計して、そこから新しい知見を得るという試みを行なっていたので、領域の大きさというのは面白いと思いました。

統計物理の世界にはくしゃくしゃに丸めることによってできる折り目の統計を調べた研究があるそうで、これも時間があれば目を通したいところです。
E. Sultan and A. Boudaoud :Statistics of Crumpled Paper. (2006)
D. L. Blair and A. Kudrolli :Geometry of Crumpled Paper. (2005)


自分の発表は「ぐらい折りを含むランダムな折り紙作品の発見支援ツール」についてでした。
発表中に発見していただいた作品がこちら↓

タイトルは…「蟹」!


(鶴田)