SIGGRAPH 2012 参加報告(飯塚)

8/5〜8/10に行われたSIGGRAPH 2012に参加してきました。発表内容などは鶴田君がいっぱい書いてくれたので、僕はその他の(どうでもいい)ことをメインに書こうと思います。

移動

空港-ホテル間:シャトルバンという乗合バスを利用しました。これは空港から各ホテルまで直接送ってくれて、料金も約$16とタクシーよりお得です。運転手さんが陽気な人で、「ワタシハニホンノオンナノコガダイスキデス」と言っていました。
ホテル-SIGGRAPH会場間:無料のシャトルバスが約15分間隔で出ていたので、これを使いました。無料で利用するにはSIGGRAPH参加者であることを示すリストバンドをつける必要があります。このリストバンドは各ホテルでもらえます。

ホテル

DoubleTree by Hilton (旧Kyoto Grand Hotel) というところに泊まりました。旧Kyoto Grand Hotel というだけあって日本語で書かれた看板などが所々にあり、日本庭園みたいなものまでありました。ただ、日本語を話せるスタッフとは一度も会いませんでした。


  

食事

サンドイッチやリゾット、ピザなどを食べました。アメリカの料理にはとりあえず肉と豆が入っていたような気がします。僕たちが食べたものはそこまで量は多くなかったような… コーヒーのサイズには驚きましたが。
また、ホテルの近くには日本(っぽい)料理を出すレストランがたくさんありました。店員さんも日本語を話せる人が普通にいます。ホテルから徒歩1分くらいのところにスーパーマーケットがあったのですが、売っているものの多くが日本の商品でした。店員さんもだいたい日本人。結局、アメリカでも3割ぐらいは日本食を食べていました。


SIGGRAPH 2012 について

ここからはSIGGRAPH 2012について簡単な感想を書こうと思います。鶴田君と被っている部分もありますが。

  • 会場の雰囲気

さすがにCG関連最大の国際会議なだけあって、参加者やスタッフの数も多くにぎやかでした。企業のブースなどもあり、面白そうな展示品がたくさん並んでいました。また、個人的に驚いたのが、コンセントに電源をつないで床に座り込んでパソコンをいじっている人がすごく多かったです。日本だと怒られそうですが、海外だとこれが普通なのでしょうか。

  • 発表について

2人1組で発表しているところが多く、わかりやすく面白かったです。ただ、スライドだけで理解するのは難しい発表も多く、事前に論文にもっと目を通しておけばよかったなと思うことが多かったです。部屋はクーラーの効きすぎで本当に寒く、一度耐えられずに外に出てしまいました。
以下に面白かった発表をいくつか挙げます。

  • Image Melding: combining inconsistent images using patch-based synthesis

2枚の画像を自然に合成するための手法です。類似パッチ探索に勾配情報を利用することでその精度を向上させています。

  • Panorama Weaving: Fast and Flexible Seam Processing

複数の写真をシームレスに繋ぎ合わせてパノラマ写真を作成する際に、そのつなぎ目を対話的に編集できるようにしたもの。

  • How do humans sketch objects?

人がスケッチしたオブジェクトが何かを当てるシステムを提案しています。これはiTunes Storeからアプリとしてダウンロードすることができます。“WhatsMySketch?”で検索してみてください。

  • HelpingHand: Example-Based Stroke Stylization

ユーザが書いた文字を筆で描いたように変換できるシステム。筆以外のものも再現できるみたいです。

最後に

初めてのSIGGRAPH参加でしたが、勉強になることが多くとても良い経験になったと思います。みなさんも余裕があれば来年はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。